【3月10日(金)加筆】
岸井ゆきのさん、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、ほかキネマ旬報、ブルーリボン賞など、各賞の受賞おめでとうございます!日本アカデミー賞の受賞インタビューの涙には、映画を愛する人の、映画に人生を支えてもらってきた人の気持ちがこもっていました。これからの活躍に期待しています。関係者の皆様おめでとうございます。
1月11日(水)テアトル新宿で『ケイコ目を澄ませて』のティーチインが開催され、
主演の岸井ゆきのさん、三宅唱監督が登壇されました。
この映画を観るのは2度目ですが、
聴覚障害の女性プロボクサーの実話をもとにした99分間の作品は
16mmフィルムでの撮影された独特の質感もあって、
”静”の迫力に改めて深く感動しました。
その名作を劇場のスクリーンで観られたことも嬉しかった!
そして、上映後に、ゆきのさんと三宅監督のティーチイン。
赤を主体にしたチャーミングなドレス姿の壇上の女優さんが、
セリフのほとんどない口話で、無表情のように見えて実は感情が豊かな主人公を、
激しいボクシングを交えて演じたことが信じられない、
というのが率直な印象でした。
三宅監督と一緒に明るくインタビューに答えるゆきのさんでしたが、
ボクシングを通じたケイコへの思い入れの強さと、
「自分に負けたくない、今もケイコに勝ちたい」とボクシングを続けている、
芯の通った負けず嫌いの一面も感じました。
個人的には、聴覚障害の女性を見事なまでに演じた陰にあった苦労なども
聞いてみたかったのですが、終始明るいインタビューで、
ラストにはマスコミの後に、一般向けの撮影タイムも設けられ、
大サービスでした。
私が岸井ゆきのさんを観たのは、
『拾われた男』(NHK)の主人公の親友の金髪の彼女役、
『勇者ヨシヒコと魔王の城』(テレビ東京)の居酒屋で「よろこんで!」と叫ぶヨシヒコの彼女役、
そして昨年公開された『神は見返りを求める』(吉田恵輔監督)のtou-tuberの女の子の役、
ですが、
どの作品も、『ケイコ』とはまったくの別人格!
作品のために増量された身体だけでなく、ここまで人は変われるものなのか、
と、今でも驚きが止まりません。
特に、『神は…』では、前半はアイドル、後半はいわば”悪役”を見事に演じていますから、
その振れ幅の大きすぎる演技には今もびっくりしています。
こんな女優さん、観たことありませんし、
同じ事務所の安藤サクラさんが『百円の恋』(武正晴監督、この作品も好きですが)で演じたボクサー役とも、全然違う。
この点は、聴覚障害の主人公に寄り添った三宅組の演出も素晴らしかったと思います。
2年前のコロナ禍で撮影され、
マスクをしながらのボクシングのトレーニングは息が苦しくとても辛くて、
それと比べれば、マスクなしの試合シーンは楽に感じた、
と、ゆきのさん。
やっぱり凄い、と思いました。
撮影時はペ・ドゥナさんが『空気人形』(是枝裕和監督)を撮った年齢(29歳)とほぼ同じで、
この年齢から善悪を演じ分けるところはペ・ドゥナさんとタイプが異なりますが、
この作品から大きく飛躍することは間違いなく、その点はペ・ドゥナさんと同じかもしれません。
なんとなく、是枝作品にも出演される予感がしますし、
『ベイビー・ブローカー』も観たというゆきのさんに、
ペ・ドゥナさんと共演してほしい、と願うばかりです。
最後に、
ゆきのさんが
「岸井ゆきの」と発音されるとき、
”ゆ”ではなく、”きの”に抑揚の力が入っていて、
何となく自身を客観的に見ているようで、好感が持てました。
このような素晴らしい作品を製作された関係者の皆さん、
映画の持つ力を改めて認識させてくださって、本当にありがとうございました。
そして、岸井ゆきのさんのジムの会長役を演じられた三浦友和さん、
男が惚れる素晴らしさでした。
It opened the talk event of "ケイコ目を澄ませて” by Ms. Yukino Kishii and Director Mr.Miyake
on Jan.11. Ms. Yukino Kishiii was so cute but she has strong sprits herself. Her performance was really amazing!
#ケイコ目を澄ませて #岸井ゆきの #三宅唱 #三浦友和 #ペ・ドゥナ
#神は見返りを求める #日本アカデミー賞岸井ゆきの
※ヒューマントラストシネマ有楽町にて(上映にちなんだ飲み物も!)
岸井ゆきのさんの作品を2本立て続けに観て、
その演技(というよりも大きな”何か”)の広すぎる幅に圧倒されました。
1本目はサブスクで『神は見返りを求めない』(吉田恵輔監督)。
ムロツヨシさんの主演で、後半の狂気ぶりが凄かったですが、
岸井ゆきのさんの豹変、というか、二面性に惹きつけられました。
とにかく、存在感が凄かった!
前半はyou-tuberのアイドルで、
実はこの時点でゆきのさんとは判別がつかず、
48グループ出身の人かな?と思っていました。
事実、ダンスはキレッキレで、並ではない運動感覚を感じさせましたし。
吉田作品は初めて観ましたが、ストーリーも凄くて…。
なので、初日舞台挨拶で明るく「楽しい現場でした」と言うゆきのさんに、
少し恐怖さえ感じたほどです。
この作品、ムロさんには恐縮ですが、ゆきのさんの独壇場に映ったのは私だけでしょうか?
それほどの強い印象を受けました。
そして2本目は、上記の約1時間後に、
映画館で『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)。
ベルリン国際映画祭など海外での絶賛されているゆきのさんの主演作ですが、
もう、時間を忘れる”静かな感動”!
吉田恵輔監督が「間違いなく天才!」と評している通り、
難易度の計り知れない聴覚障がい者のプロボクサー役を岸井ゆきのさん、
ただただ圧巻でした。
ボクシング主体の映画ではなくて、手話も通じてもっと広いものが伝わってきて、
涙も出ないほど、胸を打たれました。
ゆきのさんを観るのは『拾われた男』(NHK)以来でしたが、
『神は見返りを求めない』と計3作、それぞれまったくの別人格!
この作品で驚いたのは、ボクシングトレーナーに付いて、
短期間に筋肉をつけて体重を45kg級に増量されたこと。
前の2作と、それほど時間が経過していないはずなのに、
彼女の風貌が全然違いました。
単に体重を増やしただけでなく、表情(特に、目)がまったく違っていたのには驚愕!しました。
(1時間空けて2本観ると、まさにそう実感しました)
『百円の恋』(武正晴監督)の安藤サクラさんが好きで、
そのときは涙が止まりませんでしたが、
この作品とは”静と動”。
だからこそ、静かに深く、感動しました。
『神は見返りを求めない』の舞台挨拶で、
『ベイビー・ブローカー』(是枝裕和監督)を観ます、と話していた、ゆきのさん。
その刑事役を好演したペ・ドゥナさんをどのように感じられたのでしょうか?
『ケイコ 目を澄ませて』のゴムでざっと束ねた後ろ髪、手話、何かを見つめるときのまなざし、
そして涙。個人的には、ペ・ドゥナさんを想わずにはいれられませんでした。
撮影時点では、ペ・ドゥナさんが『空気人形』(2009年、是枝裕和監督)を撮った時と同い年だったゆきのさん。
30歳を目前にしたこの年齢って、女優人生で一度しかないような凄い演技、
そしてそんな素晴らしい作品に出逢えるんだな、って感じました。
岸井ゆきのさん。日本に現れた映画・演劇界の宝、に思います。
こんな役者さん、観たことありませんし、これからも現れないかも。
ゆきのさんも、『ケイコ 目を澄ませて』の演技はこのときにしか出来ないものだった、
と振り返られていますが、今日の映画を観て、そして岸井ゆきのさんを観て、
本当に良かった。
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ロックシェッドと海沿いの駅を旧北陸本線の鳥ケ首トンネルなど思い浮かべて作ってみました。
(Nゲージ、ジオコレの駅A3、ポポンデッタのペーパーキットなどを使用)
現在は久比岐自転車道として直江津~糸魚川間の国道沿いに整備されているかつての難所ですが、
草生し加減が難しくて。廃墟っぽいかな。
旧型電車もいいですが、キハ58国鉄色との相性はいいですね。
これはもう、好きだからです。
今年も全国のトンネルを旅します!
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#鉄コレ #ジオコレ
I made the diorama " The rock shed and staition by the sea". It's so difficult but I love making dioramas.