安藤サクラ主演、新井浩文共演『百円の恋』
(2014年武正晴監督)のDVDを観ました。
これで3回目、このブログでも書いてきましたが、
やっぱり泣けたラスト30分!
何をやっても駄目な”百円の価値しかない女”一子(サクラ)が、
人生の何かを賭けて体を絞り、苛烈なトレーニングを自らに課し、
一発勝負のリターンマッチに臨むボクシングの試合のシーンは、
格闘技を少しでも齧った者にとって、もう涙が止まらない…。
理屈はいらない。
勝つ者がいるから、負ける者もいる。
人生は、勝ち負けだけじゃない…。
一子(サクラ)が惚れる引退ボクサー役の新井浩文さんが、
一子の試合を見て、倒れる姿を見て、
何かを感じて、己に目覚める姿も、いい。
一子の母役・稲川美代子さん、喧嘩するバツイチの妹役・早織さんも、
存在感たっぷりでした。
サクラさんの主演作の中では、抜群に好きな一作。
まもなく台湾でも上映とのことで、
きっと映画ファンの共感を得られることでしょう。
リング上で一方的に打ちまくれながら、何度も立ち上がり、
最後の最後で、磨いてきた”左”で見事、一矢を報いたサクラさんに、
なぜか、ペ・ドゥナの『空気人形』(2009是枝裕和監督)の
ラストシーン…夢の中で人間たちにバースデイを祝ってもらい、
彼女ならではの涙をぽろぽろと流す姿が、瞼に重なりました。
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