※肥薩おれんじ鉄道・佐敷あたりで。
筆者・花田にとってはトンネルめぐりで三太郎峠(旧津奈木トンネル、
旧佐敷トンネル)を歩いたときにお世話になった肥薩おれんじ鉄道。
RAILWAYSシリーズ7年ぶりの第3弾「かぞくいろ」は
(吉田康弘監督)、主演・有村架純、その義父に国村隼、
亡き夫に青木崇高、小学校の先生役に桜庭ななみ(鹿児島県出身!)など、
旬な俳優、スタッフが豪華に集結して製作されました。
では、感想を。。。
1)有村架純さん!肥薩おれんじ鉄道の運転士制服も凛々しく、
車内外の指差喚呼の数々が素敵すぎます。
それだけでも”鉄”として見る価値あり!
2)シリーズ3作中、最も自然なストーリー。
過去は、車内で一般的にありえないアクシデントが起きたり、
”鉄”としてちょっと…という部分もありましたが、
本作はリアリティがありました。
実際に同線で年間180件もあるという鹿との接触事故は、
今や全国のローカル線で増加の一途。
ある意味、現代の課題であり、ワンマン運転士の苦労の種でもあります。
これは、ありと思いました。
3)シリーズ初の気動車!
ディーゼル音と有村架純さんの”共演”に胸が躍る!
川重の機関っぽい音がたまりません。
できれば、入庫、出庫時の有村さんの運転シーンも見たかった。
特に機関(ディーゼル)を温める冬期のシーンなど。
4)PRにもう少し力を入れてほしかった(自治体との連携のあり方は?)。
全国ロードショーはまだ続いていますが、
前作と比べても、これだけの役者陣を起用しながら、
PRを目にする機会がどうも少なかった気がします。
今回は鹿児島県阿久根市とのコラボでしたが、
コアな”鉄”の方々はさておき、
広範な鉄道旅行好きの方に訴求できる立て付けにしていただけると、
地元も救われるかな、と思いました。
小田急とコラボした大島優子さん主演の「ロマンス」(タナダユキ監督)も
名作でしたが、大手鉄道会社でも宣伝は難しかったようです。
今、ロードショー映画にはある程度のPR(特にテレビ番組)が必要で、
あの是枝監督でさえ、自らバラエティに出演しています。
監督さんにそこまでは求めませんが、
個人的には有村さんをもっとPRで出してほしかったと思います。
地方都市やローカル私鉄だけではコスト割れするので、
例えば公開館をある程度絞るとか、
何とか興行が成立するモデルが必要に感じました。
出来が良かった映画なだけに。。。
でも、気動車って、あのディーゼル音がやっぱり特別ですね。
国鉄時代に電化された三セクの肥薩おれんじ鉄道は、
駅の有効長も長く、本線の雰囲気を色濃く残します。
それが見られただけでも、ありがとうございました。
#かぞくいろ、#有村架純、#肥薩おれんじ鉄道、#RAILWAYS、#レイルウエイズ
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