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ペ・ドゥナが居た夜?公開初日の夜は満員御礼!『私の少女』と特製スタンディ(The opening day of "A girl at my door" was full occupancy !)

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待ちに待った『私の少女』(2014年チョン・ジュリ監督)が1日から公開、
初日の新宿武蔵野館のレイトショーは満席、立ち見の盛況でした。
100名弱の小劇場、毎月1日のサービス料金、という点を差し引いても、
初日に開演1時間半前に満席になるとは、”ペ・ドゥナ史上”日本初かな?

そして、観客の皆さんが2時間、シーンと静寂に包まれ続けた
素晴らしい演出は、まさに名匠イ・チャンドンの実力発揮!
韓国映画の底力を見た気がしました。

ペ・ドゥナ扮する地方に赴任した警察署長・ヨンナムが、
実は性的マイノリティのためにソウルから左遷されてきたこと。
赴任先の全羅南道の小さな海沿いの村で出会った少女ドヒ(キム・セロン)は、酒乱の継父から深刻なDVを受け続け、精神的にもギリギリの状態だったこと。
その村が過疎化で労働力不足に見舞われ、
酒乱の継父なしでは漁業が成り立たない現実があること。
これらの重~いテーマを、デビュー作となる女性のチョン監督と
イ・チャンドン氏のプロヂュースにより、
(予算は限られつつも)丁寧に描かれていて、好感が持てました。

で、ペ・ドゥナびいきの視点から、2度目の観賞について。

1)”全編ペ・ドゥナ!”を小劇場のレイトショーでゆっくり観られて、感激!

これだけ彼女がフィーチャーされた映画は『空気人形』(2009年是枝裕和監督)以来でしょうか。ペ・ドゥナがそこに居るように感じた2時間でした。
いずれもカンヌに出展されていますが、本作は中国の2つの大きな映画祭等で、ペ・ドゥナ自身が最優秀主演女優賞に輝いています。

2)ペ・ドゥナの手料理、おいしそう!

劇中、ヨンナム(ペ・ドゥナ)が少女・ドヒ(キムセロン)を父親のDVから自宅に匿うシーンで、何度かちょっとした手料理が出てきます。
韓国色のほとんどない、日常的な、しかしおいしそうなフードコーディネートが新鮮でした。
『春のクマは好きですか?』(2003年ヨン・イ監督)で、
新妻・ペ・ドゥナが旦那さまの好きな”チャプチェ”に挑戦した頃を
懐かしく思い出しました。

3)ペ・ドゥナの”古典芸”なしで新境地、そして成長の跡!

ペ・ドゥナといえば、”3分あれば泣ける女優”として、涙の名シーンは数知れず。また、”走る”、”コミカル”、といった彼女らしいおなじみの”芸”が
長年観られましたが、今回は、初の警察官役で、現代の韓国社会における重いテーマに挑んだベテラン女優の”味”を感じました。
唯一、海水浴シーンで、オレンジのビキニにサンブラス、という、”モデル魂”を垣間見ましたが…。
ハリウッドのみならず、欧米諸国を行脚してきた彼女の成長ぶり。
それが、いい意味で年相応の、まさに「待ちに待った」演技でした。
旧知のマネージャーと再タッグを組んだ効果も、少なからずあったと思います。

というわけで、”特製スタンディ”もサイン入りポスターもあった新宿武蔵野館、
5月中旬くらいまでの上映で、しかもレイトショー1日1回のみなので、
お早目の観賞をおすすめします。
その点渋谷のユーロスペースは上映回数が多いので、安心かも。

I've watched "A girl at my door" by Doona Bae in opening day in Tokyo. So, it's full occupancy! There's the "Standy"
of Doona in the theater, Shinjuku-Musashinokan.

◆『私の少女』公式HP
http://www.watashinosyoujyo.com/


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