全50回というロングランなペ・ドゥナ主演のテレビドラマ『グロリア』(2010-2011年/韓国MBCテレビ)。ようやくDVDの中盤に入りました。
簡単にあらすじをいうと、障害者の姉を養うために多くのバイトを掛け持ちしていたジンジン(ぺ・ドゥナ)が、バイト先のひとつであるナイトクラブで、ひょんなことから”代打”の歌手としてステージに立つ。そして、紆余曲折の末、姉のためにも自分の夢(歌手)に賭けてみることになったジンジンの苦闘ぶりを、決してメゲない明るさとともに描いています。
また、ジンジンを取り巻く多種多様な人間模様も交錯し、韓流らしいドラマ仕立てになっています。
さて、振りかえって、”ペ・ドゥナびいき”の視点で見てみます。
①『空気人形』から2年、『完璧な恋人に出会う方法』のペ・ドゥナが戻ってきた?
というのも、『グロリア』の脚本が、ドラマ『完璧な恋人に出会う方法』(2007年韓国SBCテレビ)のチョン・ジゥ。あの、”ガサツ”なOL役のペ・ドゥナを彷彿とさせるシーンが随所に出てきます。
また、同じ境遇の親友?・ドンア(イ・チョニ)と喧嘩するシーン。両手を扇風機のようにぐるぐる振って対抗するペ・ドゥナのコミカルな動きに”あの頃”のペ・ドゥナが感じられるのは、うれしいところです。
ほかにも、『空気人形』でOL役の余貴美子さんとの絡みで見せた”ドウゾ、ドウゾ”のポ-ズなど、”ペ・ドゥナ節”も健在。
ただ、本人の芸歴に大きな影響を与えた衝撃の名作『空気人形』の撮影以来、さほど時間が経っていない時期に、”財閥、格差社会、出生の秘密”といった韓流おなじみの内容満載のドラマに出演した経緯が、ちょっと気になります。
同時期のTVドラマ『ドラゴン桜/勉強の神様』(2010年韓国KBSテレビ)もそう。そして、その後、ペ・ドゥナはアメリカに旅立ち、『Cloud Atlas』(2013年ウオウシャウスキー監督)でハリウッドデビューを果たすことになります。
個人的な感想ですが、『空気人形』以降、それまでペ・ドゥナが活躍してきた韓国のTVドラマの場に、やや”そぐわない感”が生じたのではないか、と。でも、同じ韓国でも、映画『KOREA』(HANA-奇跡の46日間)のペ・ドゥナは良かった!まさに、横綱相撲でした。
予算は少なくても、規模は小さくても、(もしかしたらそのほうが?)ペ・ドゥナらしさを如何なく発揮できる場、そして”ずばり”のテーマがあるように思いました。とくに、映画で。
②共演陣のキャラの濃さ!
まず、ジンジン(ペ・ドゥナ)の姉で、元トップ歌手だったにもかかわらず、事故で記憶を失い、知的障害を抱えるジンジュ役のオ・ヒョンギョンの迫真の演技が目立ちます。ほぼ毎回、痙攣を起こす難しい役どころですが、日本にもいないタイプの凄い女優さんだな、と感じています。
それから、そのジンジュの元・婚約者で、黒い過去を持つジソク役のイ・ジョンオンが、”小林旭(あきら)”にそっくり! こちらは、ほぼ毎回、ブランデーやウイスキーをヤケ酒していますが、何だか『昔の名前で出ています』を歌いそうです。
それと、ジンジン(ペ・ドゥナ)が所属している芸能事務所のチェ室長(パク・ヒョンスク)は、”友近”さんによく似ています。パク・ヒョンスクは、懐かしの”冬ソナ”にも出ていたんですね。
もうひとり、ジンジンの親友・ドンア(イ・チョニ)と相思相愛の身分違いのお嬢様役のソ・イヒョンの、これぞ”正統派韓流”という、花のような美しさ!
なかなか濃いキャラが揃っています。
③でも、やっぱり、ペ・ドゥナの『Can You celebrate?』が好き!
ペ・ドゥナの”歌”といえば、もちろん『リンダリンダリンダ』(2005年山下敦弘監督)。
本人も実はカラオケ好きということで、劇中、前橋のローカルなカラオケ屋で”ひとりカラオケ”したアムロの『Can You celebrate?』(ハングル語バージョン)が筆者は忘れられません。ペ・ドゥナの”歌”、という点では、やっぱり『リンダリンダリンダ』での演技が最高に思います。
というわけですが、中盤以降、結構楽しみな『グロリア』、ゆっくりとDVDを観ていこうと思います。
I reported about the TV drama 『Gloria/글로리아』(2010-2011/MBC) by Bea Doona. Sorry to not to translate that. please use internet translation.
※画像はドラマのイメージで、ソウル・南大門の屋台です。
簡単にあらすじをいうと、障害者の姉を養うために多くのバイトを掛け持ちしていたジンジン(ぺ・ドゥナ)が、バイト先のひとつであるナイトクラブで、ひょんなことから”代打”の歌手としてステージに立つ。そして、紆余曲折の末、姉のためにも自分の夢(歌手)に賭けてみることになったジンジンの苦闘ぶりを、決してメゲない明るさとともに描いています。
また、ジンジンを取り巻く多種多様な人間模様も交錯し、韓流らしいドラマ仕立てになっています。
さて、振りかえって、”ペ・ドゥナびいき”の視点で見てみます。
①『空気人形』から2年、『完璧な恋人に出会う方法』のペ・ドゥナが戻ってきた?
というのも、『グロリア』の脚本が、ドラマ『完璧な恋人に出会う方法』(2007年韓国SBCテレビ)のチョン・ジゥ。あの、”ガサツ”なOL役のペ・ドゥナを彷彿とさせるシーンが随所に出てきます。
また、同じ境遇の親友?・ドンア(イ・チョニ)と喧嘩するシーン。両手を扇風機のようにぐるぐる振って対抗するペ・ドゥナのコミカルな動きに”あの頃”のペ・ドゥナが感じられるのは、うれしいところです。
ほかにも、『空気人形』でOL役の余貴美子さんとの絡みで見せた”ドウゾ、ドウゾ”のポ-ズなど、”ペ・ドゥナ節”も健在。
ただ、本人の芸歴に大きな影響を与えた衝撃の名作『空気人形』の撮影以来、さほど時間が経っていない時期に、”財閥、格差社会、出生の秘密”といった韓流おなじみの内容満載のドラマに出演した経緯が、ちょっと気になります。
同時期のTVドラマ『ドラゴン桜/勉強の神様』(2010年韓国KBSテレビ)もそう。そして、その後、ペ・ドゥナはアメリカに旅立ち、『Cloud Atlas』(2013年ウオウシャウスキー監督)でハリウッドデビューを果たすことになります。
個人的な感想ですが、『空気人形』以降、それまでペ・ドゥナが活躍してきた韓国のTVドラマの場に、やや”そぐわない感”が生じたのではないか、と。でも、同じ韓国でも、映画『KOREA』(HANA-奇跡の46日間)のペ・ドゥナは良かった!まさに、横綱相撲でした。
予算は少なくても、規模は小さくても、(もしかしたらそのほうが?)ペ・ドゥナらしさを如何なく発揮できる場、そして”ずばり”のテーマがあるように思いました。とくに、映画で。
②共演陣のキャラの濃さ!
まず、ジンジン(ペ・ドゥナ)の姉で、元トップ歌手だったにもかかわらず、事故で記憶を失い、知的障害を抱えるジンジュ役のオ・ヒョンギョンの迫真の演技が目立ちます。ほぼ毎回、痙攣を起こす難しい役どころですが、日本にもいないタイプの凄い女優さんだな、と感じています。
それから、そのジンジュの元・婚約者で、黒い過去を持つジソク役のイ・ジョンオンが、”小林旭(あきら)”にそっくり! こちらは、ほぼ毎回、ブランデーやウイスキーをヤケ酒していますが、何だか『昔の名前で出ています』を歌いそうです。
それと、ジンジン(ペ・ドゥナ)が所属している芸能事務所のチェ室長(パク・ヒョンスク)は、”友近”さんによく似ています。パク・ヒョンスクは、懐かしの”冬ソナ”にも出ていたんですね。
もうひとり、ジンジンの親友・ドンア(イ・チョニ)と相思相愛の身分違いのお嬢様役のソ・イヒョンの、これぞ”正統派韓流”という、花のような美しさ!
なかなか濃いキャラが揃っています。
③でも、やっぱり、ペ・ドゥナの『Can You celebrate?』が好き!
ペ・ドゥナの”歌”といえば、もちろん『リンダリンダリンダ』(2005年山下敦弘監督)。
本人も実はカラオケ好きということで、劇中、前橋のローカルなカラオケ屋で”ひとりカラオケ”したアムロの『Can You celebrate?』(ハングル語バージョン)が筆者は忘れられません。ペ・ドゥナの”歌”、という点では、やっぱり『リンダリンダリンダ』での演技が最高に思います。
というわけですが、中盤以降、結構楽しみな『グロリア』、ゆっくりとDVDを観ていこうと思います。
I reported about the TV drama 『Gloria/글로리아』(2010-2011/MBC) by Bea Doona. Sorry to not to translate that. please use internet translation.
※画像はドラマのイメージで、ソウル・南大門の屋台です。
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コメント
[2] Lebahana | 2014/04/21 05:50 URL
BD_pressさま
コメント、そして貴重な情報をありがとうございます。『勉強の神』のインタビューで、「映画とドラマを行き来して〕自分のバランスをとっている、という点に納得しました。努力の人、ペ・ドゥナだからこそ可能なことだったと思います。
『ドヒ』は面白そうですね。プロモの海岸の写真もよく撮れています。”カンヌ”への出展も内定しているとか。日韓で”カンヌ”のスクリーンに登場する、なんて、さらに欧州の関係者の評価が上がりそう。ただ、Doona-Netなどの情報で、彼女の健康状態がちょっと心配です。でも、隠れてお酒を少し飲んでるかも…。
コメント、そして貴重な情報をありがとうございます。『勉強の神』のインタビューで、「映画とドラマを行き来して〕自分のバランスをとっている、という点に納得しました。努力の人、ペ・ドゥナだからこそ可能なことだったと思います。
『ドヒ』は面白そうですね。プロモの海岸の写真もよく撮れています。”カンヌ”への出展も内定しているとか。日韓で”カンヌ”のスクリーンに登場する、なんて、さらに欧州の関係者の評価が上がりそう。ただ、Doona-Netなどの情報で、彼女の健康状態がちょっと心配です。でも、隠れてお酒を少し飲んでるかも…。
[1] BD_press | 2014/04/21 00:55
こんばんは。このグロリアに関する記事、見逃していました!
なので遅れてのコメントになりますが…(^_^;)
①「勉強の神」「グロリア」への出演は私も気になりました。
昔のネットの記事になりますが、↓こちらにそれぞれの理由が掲載されていて、
http://www.wowkorea.jp/news/enter/2010/0202/10067129.html
http://www.wowkorea.jp/section/interview/read.asp?narticleid=77693
特に「勉強の神」についての記事は興味深い点が多かったです(最終部分の出演作について「自分なりのルールを設けている」という部分など)!
②本当にキャラが濃いですよね!ジンジン達が暮らす共同住宅?の住人の方々も個性溢れていてやりとりが楽しみでした。確か年末のドラマ大賞でグロリアは「家族賞」を受賞していたと思います。
③やはり「リンダリンダリンダ」でのカラオケやステージシーンは最高ですよね‥最近見返して改めてそう思います。
「グロリア」の歌に関するシーンでは、
最初のオーデションのステージ(直後の合格発表シーンも含めて好きです。室長と社長に飛びつくペ・ドゥナが可愛い!)と、社長の車中で寝ているジンジュにジンジンが歌うシーンが印象に残っています。
そういえばドラマのOSTにはペ・ドゥナが歌う主題歌の「グロリア」が収録されています。もっと彼女が歌う曲が収録されていてほしかったのですが、残念なことにこの1曲のみでした。
なので遅れてのコメントになりますが…(^_^;)
①「勉強の神」「グロリア」への出演は私も気になりました。
昔のネットの記事になりますが、↓こちらにそれぞれの理由が掲載されていて、
http://www.wowkorea.jp/news/enter/2010/0202/10067129.html
http://www.wowkorea.jp/section/interview/read.asp?narticleid=77693
特に「勉強の神」についての記事は興味深い点が多かったです(最終部分の出演作について「自分なりのルールを設けている」という部分など)!
②本当にキャラが濃いですよね!ジンジン達が暮らす共同住宅?の住人の方々も個性溢れていてやりとりが楽しみでした。確か年末のドラマ大賞でグロリアは「家族賞」を受賞していたと思います。
③やはり「リンダリンダリンダ」でのカラオケやステージシーンは最高ですよね‥最近見返して改めてそう思います。
「グロリア」の歌に関するシーンでは、
最初のオーデションのステージ(直後の合格発表シーンも含めて好きです。室長と社長に飛びつくペ・ドゥナが可愛い!)と、社長の車中で寝ているジンジュにジンジンが歌うシーンが印象に残っています。
そういえばドラマのOSTにはペ・ドゥナが歌う主題歌の「グロリア」が収録されています。もっと彼女が歌う曲が収録されていてほしかったのですが、残念なことにこの1曲のみでした。