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「万引き家族」~「空気人形」から9年、ペ・ドゥナのバトンを世界のサクラが受け継いだ!(New work "Manbikii Kazoku" by Director Koreeda)

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※映画のワンシーンにも登場!小湊鐡道キハ200系

第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた
是枝裕和監督の「万引き家族」を観ました。
雨の平日の夜にもかかわらず、
日比谷にはかなりのお客さん、
しかも客席には熟年の方も目立ちました。
では、憚りながら感想を。

1)さすが、世界のサクラ!「百円の恋」実って、涙あふれる好演!

カンヌの審査基準は存じませんが、サクラさんの演技が高く評価されたことは
間違いないでしょう。
抜群!
ラストにサクラさんらしい”泣き”のシーンがあるのですが、
これは今、日本で彼女しかできない。
「空気人形」公開時に「愛のむき出し」(園子温監督)で、
プライベートでも親友の満島ひかりさんと、
文字通り刺し違える過激なカルト集団の女の役も凄かったけど、
「百恋」にせよ、「0.5ミリ」にせよ、「クヒオ大佐」にせよ、
彼女の”打率”の高さは、作品に恵まれたこともありますが、
ペ・ドウナを超えているな、とすら感じました。

2)「空気人形」から9年、微妙に変貌した是枝作品の姿

本作は、貧しい小さな家を中心に繰り広げられますが、
もうその時点で「空気人形」の”あの家”を思い出しました。
子役の女の子が、キラキラと陽に反射する小さなガラス玉を数える
終盤のシーンも、”あれ”でしょう。
(すみません、空気人形を観た方しかわからず…)
しかし、カメラの寄り方(描写)や、樹木希林さんの連続起用など、
監督の求める具体的な形に変化が見られた気がします。
「空気」のときには、吉野弘さんの詩を通じた表現、
そしてペ・ドウナに求める、ズバリ過ぎる演技もありました。
一言でいうと、より抽象性が高まったかな。

話がズレますが、我らがJR東日本「行くぜ東北!」2代目・松岡茉優さんの抜擢にも
驚きました。体当たりの演技でしたが、個人的には、どうしてもペ・ドウナの
各シーンを思い出し、やや中途半端な役に感じたのは、
松岡さんよりキャスティングでしょうか。
綺麗な女優さんだけに逆に難しい部分もありますが、
今後も、踏み込んだ演技に期待します。
一方、NHK「あまちゃん」のあの元気な役も好きですし。

3)お楽しみの鉄道は「小湊キハ200」
これはもう、どーんと2編成の田園走行シーンが出てきます。
”鉄”を自認される是枝監督も満足でしょう。
それから、海のシーンは、同じ千葉県のいすみ市(大東海岸)でした。
(そういえば先月、市の方がロケ地になったことを言われていました)

改めてカンヌ・パルムドール受賞おめでとうございます!
当時(空気)からプロデユースに携わる田口Pにも拍手!です。

I saw the brandnew cinema "Manbiki-kazoku" by Director.Mr.Koreeda. He got the main prize ”Palme d'Or” of Festival International du Film de Cannes 2018.

#万引き家族 #是枝 #安藤サクラ #ペドウナ #空気人形 #小湊
万引き家族ロケ地 #キハ200 #松岡茉優


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