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ペドゥナ「トンネル 闇に鎖された男」に見る彼女の魅力(about Korean cinema "Tunnel" by Doona Bae)

☆メインサブ2
サブ7サブ5
先週シネマート新宿へ観に行った
「トンネル 闇に鎖された男」
(キムソンフン監督)。
SNSを見ると、
この韓国映画の力強さに共鳴されるファンの方が
想像以上に多いと感じました。

先日に続いて、”ペドウナびいき”から観た感想です。

撮影直後の「さぬき映画祭」(2016年2月)と、
2014年11月の「Tokyo Filmex」(「私の少女」を先行公開)とでは、
ペドウナに表情の違いが感じられました。

本来のチャーミングなペ・ドウナが見られた東京とは対照的に、
厳寒のソウル撮影直後の高松での彼女は、
「不慮の事故の遭った最愛の夫の無事を心が折れそうになりながら耐える」
妻のモード、まだその役が体から抜けきっていない緊張感を感じました。
(徐々にほぐれていくようでしたが…)
厳寒のソウル郊外での過酷な気候のロケだった、と聞きます。
また、当時の”sense8”撮影のための厳しいトレーニングの影響も
あったのかもしれません。

逆に、娘を持つ一般的な専業主婦の役は、なかなかに新鮮でした。
これまで、さんざんバイオレンスもの、恵まれない不遇のキャラ、
そして「空気人形」(2009年是枝裕和監督)での凄い役どころ!
どなたかのブログにありましたが、今回、
大型スーパーの長いエレベーター(動く歩道)で、
テレビ報道で事故を知るのですが、
まるで、”オリンピック”か”イオンタウン”で夕飯の買い物をしているような
少なくとも”sense8"とは真逆のキャラクターで、
一歩「引く」ような演技を見事にこなしていました。
過去の作品と同様、事前にさまざまな現場へ下見に行って、
主婦の行動ぶりを体にたたき込んだのかもしれません。

気になるペドウナの今後の方向性ですが、
”sense8"のウォウシャウスキー監督つながりは、
今後も意識してつないでいくと予想されます。
一方、もはや中堅を超え、大物的存在となった韓国の女優陣の中では、
ルイ・ヴィトンの公式のモデルを”兼業”している
唯一無二のオリジナリティも発揮しつつ、
韓国の良質な作品を選んである程度のスパンで
定期的に出演するでしょう。

そして、日本マーケット。
本人は大の日本好き(特に都市)ですが、
いかんせん日本の映画マーケットが縮小の一途をたどりつつあるのも事実。
「チャンオクの手紙」(岩井俊二監督、ネスレシアターで無料公開)など、
個人的に親しい日本の有能な監督との縁は切れないと思いますが、
主演映画の日本製作はさすがにコスト面で難しいかと思います。
それはそれで仕方ないかな。

ご本人は公私ともグローバル、というよりボーダレスな方なので、
媒体が何であろうと、行くとなれば飛び込んでいって、
見事に”合わせる”でしょう。
野球のバッターに例えれば、どの投手がどんな変化球を投げてきても
自分の間合いで打てる天才型ヒッター。
その”合わせてしまう”ところが、ペドウナらしいところで、
並の力量ではないのですが、
ボール球でも強引に引っ張る、
映画ならば、自分で監督の領域まで侵入してしまうペドウナも
いつか観てみたい、とも、ずっと思っていました。

まずは、現在公開中の米ネットドラマ”sense 8”のseason2(ウォウシャウスキー監督)、
TVnで6月放映予定の「秘密の森」(韓ドラ復帰作)を楽しみにしましょう。
「トンネル」ももういちど観たいな。

#ペドウナ、#チャンオクの手紙、#映画トンネル闇に鎖された男
#sense8、#doonabae、#秘密の森

「トンネル 闇に鎖された男」
5月13日(土)より、シネマート新宿・心斎橋ほか全国順次ロードショー!
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