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さぬき映画祭直前に「海街Diary」を観る(”Umimachi diary” directed by Mr.Koreeda)

是枝裕和監督の「海街Diary」をようやく観ました。よかったです!
では、ペ・ドゥナびいきの視点もまじえて感想を。

①本作では”鉄”全開!是枝監督さすが鉄道ファン!

九州新幹線開通をストーリーの軸に盛り込んだ「奇跡」(2011年)をはじめ、
監督の作品には鉄道が登場するシーンが少なくないのですが、
これまでは、映像優先、鉄道控えめなトーンだったのが、
本作では”わ鉄”(わたらせ渓谷鐵道)、”江ノ電”がドーンと登場!

特に、前半”わ鉄”の茶色い単行のディーゼルカー(おそらく”わ89”)は
山形県内の駅の設定ということで、特別に方向幕に”羽前椿”(JR米坂線)と
入れる粋な演出も!
そのバス式扉のデッキに立つ綾瀬、長澤、夏帆の3姉妹の豪華さ。
そして、彼女らの会話を遮るほどの車内のディーゼル音には感激しました。

江ノ電も主な撮影名所が随所に登場。
すずちゃんがシラス干し体験した後のシーンで、
海沿いのカーブに300系が出てきた時は、
思わず「待ってました」でした!
極楽寺駅の跨線橋に隧道越しに佇む綾瀬はるかさん、
釣り掛けモーターに揺られる長澤まさみさんも、
”鉄”心を十分満足させてくれました。

とにかく、是枝監督の”鉄”目線が良かった。
IMG_8359

②夏帆がいい!ペ・ドゥナとの縁も…

姉妹の三女を演じた夏帆さんといえば「天然コケッコー」
(2007年山下敦弘監督)で好演し、
海沿いの山陰本線の線路や
国鉄今福線の未成線の隧道が出て来たシーンは
”鉄”にとって魅力あふれる映画でしたが、
同監督のペ・ドゥナ主演作「リンダリンダリンダ」の
2年後の作品ということで、
どこか共通した”まったり感”がありました。

その作品で「日本アカデミー賞新人賞」を獲得した夏帆さんが8年経って、
昔のペ・ドゥナみたいに髪をアップにして
剽軽な演技をしているのはとっても好感。

是枝監督は、彼女にペ・ドゥナを意識していたのかも?

③文句のつけようのない超豪華な俳優陣!

4姉妹が(以下敬称略)綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。
別れて暮らす母に大竹しのぶ、親戚に樹々希林、
綾瀬の交際(不倫)相手の医者に堤真一、
江の島で食堂を営む夫妻にリリーフランキー&風吹ジュン、
病院の看護師にキムラ緑子。
さらに、すずちゃんの同級生に「奇跡」の弟役・前田旺志郎くん、などなど。
特に、綾瀬、長澤、夏帆の3姉妹は、今までの他の作品の演技と違い、
それぞれの個性を上手に演じていたのが印象的でした。

④是枝作品に珍しい”明るい”映像

湘南の秋(紅葉)、春(桜)を
おそらくCGなしで見事に撮った明るい画面でした。
前述の鉄道風景も海も山も、イキイキして見えました。
おそらく、天候にも恵まれたのでは?

これまで、死生観を題材にした作品も多かった是枝作品では、
異例に思えましたが、妻と娘にもとても評判が良かったです。

以上、長くなりましたが、今夜寝台特急で高松に向かい、
明晩、是枝監督とペ・ドゥナの「空気人形」ティーチ・イン
(イオンシネマ綾川)に行きます。
もう、夢のようです…

またレポートしますね。

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