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永作博美&マツケンの印象作”人セク”に共感!("Don't laugh at my romance")

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「人のセックスを笑うな」は井口奈巳監督の映画で、2008年に公開。
過激なタイトルに、ペ・ドゥナの初期の出演作「プライベートレッスン・
青い体験」を思いましたが、まあキスシーン程度で安心しました。

★あらすじ (以下「シネマトゥデイ」より引用)
美術学校に通う19歳のみるめ(松山ケンイチ)は、
39歳のリトグラフの非常勤講師ユリ(永作博美)と恋に落ちる。
友人の堂本(忍成修吾)に問いただされ、
みるめは彼女との仲をうれしそうに告白するが、
いつもつるんでいる仲間のえんちゃん(蒼井優)の顔は曇ったまま。
だが、実はユリが既婚者であることが分かり、みるめは混乱する。

まず、”鉄”&”隧道ファン”として感激したのは、
冒頭、ユリ(永作さん)が、飲んで帰りそびれて、
早朝の薄暗いトンネルに入って
ライトバン(マツケン運転)を追いかけるシーン。
”隧道銀座”神奈川県横須賀市の田浦山トンネルで撮影されたもので、
付近の住宅も「谷戸」と呼ばれる横須賀独特の地形を彷彿とさせました。
長くはない直線トンネルをカーブ方向からうまく撮って、
トンネルの奥行きを演出していました。
ポータル(入口の坑門)も渋さもいい感じ。

次に、ロケ地は急に飛んで、群馬県へ。
ユリのアトリエは桐生市にあり、
上毛電鉄の終点・西桐生の駅舎と
元・井の頭線の300系(元京王7000系)水色バージョンの
カルダン駆動車がどーん、と登場します。
国の登録有形文化財で、関東の駅百選にも選ばれた
昭和初期のモダンな駅舎の残る西桐生駅は
繊維産業で栄えたこの町の象徴。
これだけでも映画として記録的価値があります。

そして、何より永作さんの日本アカデミー最優秀助演賞受賞作
「八日目の蝉」とは180度違った、奔放で解放感あふれる女性を
彼女が見事に演じています。
学校の講師なのに、禁煙の構内で煙草をふかし、
20歳年下のマツケンをモデルに誘って
自分のアトリエで素っ裸にしたり。
しかし実は夫(あがた森魚)がいて、
奔放に生きる悪女?です。

筆者は、映画「クラウドアトラス」でペ・ドゥナとも共演した中国四大女優、
ジョウ・シュン(周迂)を思い出しました。
今回の永作さんは、蠱惑(こわく)的な振る舞いが彼女に似ていて、
日本の女優さんにはいないタイプだな、と思いました。
実年齢も近い、美しき2人の女優です。

最後に、本作でもマツケンが結局フラれるので、
ここに、ペ・ドゥナ(映画「リンダリンダリンダ」でマツケンが告白、
フラれる役)と、永作博美さんの”つながり”が見えました。
しかも同じ群馬県内ロケだし、みるめ(マツケン)が前橋の高校を卒業して
県内の大学に通っているという設定でも辻褄が合います。

ラストで、晴れた日にマツケンがボーッと座り込む学校の屋上も、
「リンダリンダリンダ」の旧前橋工業高校に似た景色。
たぶん深谷か岡部あたりの学校の屋上でしょう。
埼玉県の本庄市役所(旧庁舎時代)の屋上も、
妙義や榛名の山並みが素晴らしい眺めで好きでした。

でも、今回は、冒頭の黒縁メガネのデザイン講師姿といえ、
永作さんに年下のマツケンが翻弄されていくのが、
わかる気がする。もう”目線”でつかまってる感じ。
永作さんは、映画の終盤、夫婦でインドへ旅していくのですが、
置いていかれて、寂しいのもわかる。
みるめを好きな、えんちゃん(蒼井優)の気持ちの変化もいい感じ。
そんなホンノリした青春映画です。

最後に、オリジナル挿入歌の「エンジェル」(武田カオリ)が
70年代テイストで気に入りました。
You-Tubeの「人のセックスを笑うな エンジェル」で
出てきます。

◆予告編(蒲田駅のTSTAYAにはDVDありました)
https://www.youtube.com/watch?v=c0C4VH0L92c

#人のセックスを笑うな,#永作博美,#松山ケンイチ,"周迂,#ペ・ドゥナ,
#井口奈巳,#上毛300系,#京王7000系

※添付画像は「ウィキペディア」、「Deep city Yokosuka」より引用


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