以下は小説版には出てきて、
映画の脚本からはカットされたシーンです。
(映画をご存じない方、すみません)
文化祭本番前夜、
望のアパートで手料理の夕食をとりながら、
響子の好きな大江の卒業アルバムを見た、
メンバーたちの反応。
恵「アンタんところに電話かけたんだから
ゼッタイ、(大江は)響子のこと好きだよ。
ねえ、ソンちゃん、韓国でも絶対そうだよね」
ソン「韓国でもどこでも、みんな響子好きだよ」
熱心に聞いていたソン(ペ・ドゥナ)は
妙なことを言って、しばらくみんなを黙らせた。
映画をご覧になった方は思い出されるでしょうか。
このあと、ソンの名言!「好きだと言ったほうがいいと思う」
と、きっぱり、しかし妙なイントネーションで響子に言い放ちます。
この”妙なところ”(いわゆる”間”)こそ、
あのポン・ジュノ監督も、”日本のコレエダ”も、そして本作の
山下監督も、彼女ならではの魅力と見抜いていたのだと思います。
30代後半を迎えても、この外し方はペ・ドゥナの古典芸として
ぜひ持ち続けてほしいものです。
※小説版「リンダリンダリンダ」(向井康介著)より引用。
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